【Dorico】Tipsその75:移調音と実音で音部記号・オクターブを変える
今回はバスクラリネットやバリトンサックスの楽譜を書く方必見のDorico Tipsです!
どちらも高音部譜表(ト音記号)で書かれる移調楽器ですよね。

移調レイアウト=移調音表示(スーザ:行進曲『由緒ある砲兵中隊』より)
音符を入力したり編集したりするときは実音で作業するという方も多いのではないでしょうか?
では実音に切り替えてみると——

実音レイアウト=実音表示
加線だらけになり、作業しにくいったらありゃしないですね(*_*)
(そんな状況でもぶつからないように自動で調整してくれるのはさすがDoricoです)
ここで、実音レイアウトのとき
- 高音部譜表のままオクターブ上にしたい派(以下「ト音記号派」といいます)

- 低音部譜表にしたい派(以下「ヘ音記号派」といいます)

の2大派閥に分かれることかと思います。(ですよね?)
Doricoでは、お好みに応じて設定することができますよ♪
- あらかじめ用意されたインストゥルメントを使う方法
- インストゥルメントの定義を編集する方法
- 譜面上で個別に変更する方法
の3つの方法があるのですが、今回はこのうち前2つをご紹介します。
なお、今回はすべて「設定モード」([Ctrl(Win)/⌘(Mac)]+[1]キー)での操作です。
あらかじめ用意されたインストゥルメントを使う
ト音記号派の方にはもっとも簡単な方法です。
実音表示のときにオクターブ上で記譜されるようにあらかじめ仕組まれたバスクラリネットやバリトンサックスが、インストゥルメント(=楽器)として用意されているのです。
新たにプレーヤーを追加する際に表示されるインストゥルメントピッカー(=楽器選択画面)で「オクターブ単位の移調 8va bassa」を選択するだけです。

インストゥルメントピッカー→バリトンサクソフォン(Baritone saxophone)→オクターブ単位の移調8va bassa
たったこれだけで、実音レイアウトが加線だらけになるのを事前に防ぐことができます。
「オクターブ単位の移調 8va bassa」を選択しないまま楽譜を書き進めたがために、実音レイアウトがそこらじゅう加線だらけになってしまった! ——という方も、「インストゥルメントを変更」でインストゥルメントピッカーを何度でも開くことができるのでご安心ください。

インストゥルメントを変更
インストゥルメントの定義を編集
ヘ音記号派の場合は「インストゥルメントを編集」ダイアログで設定します。
先ほどの「インストゥルメントを変更」の4つ下、「インストゥルメントの定義を編集…」から開くのがいちばん早いです。
ダイアログを下へスクロールすると「音部記号」の設定が見つかりますね!

(「ト音記号」と「バス記号」が対になっていないのは、ちょっとむずむずしちゃいます)
上のスクリーンショットのように設定すれば、移調レイアウトのときはト音記号(高音部譜表)、実音レイアウトのときはヘ音記号(低音部譜表)にすることができるのです。
また、その下にある「移調」の「記譜上のミドルC(ノート60)の実際の発音」をC4からC3などに変更すると、実音レイアウトのときのオクターブを変えることもできます。
おわりに
「インストゥルメントの編集」ダイアログを開いたことがない方もいらっしゃると思います。
今回扱った音部記号や移調のほかにもさまざまな設定があるので、ぜひ一度見てみてくださいね!


