【Dorico】Tipsその79:ピアノ譜を3段譜や4段譜にする(前編)
ピアノの楽譜には、高音部譜表と低音部譜表を中括弧で結んだ大譜表が使われます。

大譜表
しかしときに3段や4段、あるいは1段で書かれることもあります。

途中から4段譜(ラフマニノフ作曲:《前奏曲》嬰ハ短調 作品3-2より)

途中まで1段譜(バラキレフ作曲:《イスラメイ:東洋風幻想曲》より)

全体を通して3段譜(ドビュッシー作曲:《映像 第2集》〈第1曲:葉ずえを渡る鐘の音〉より)
なんだか複雑で難しそうですが、Doricoならこのような楽譜を簡単に作成することができます!
インストゥルメントの定義を変更する
Doricoでインストゥルメント(=楽器)を追加すると、フルートなら高音部譜表(1段)、チューバなら低音部譜表(1段)、ピアノなら大譜表(2段)——というふうに、それぞれのインストゥルメントに適した譜表が表示されますよね。
じつは、この定義は「インストゥルメントを編集」ダイアログで自由に変更することができるのです。
「インストゥルメントを編集」ダイアログはメニューバーの「ライブラリー」→「インストゥルメント…」で開くこともできますが、設定モードの「プレーヤー」パネルから当該のインストゥルメントの「インストゥルメントの定義を編集…」をクリックするのが簡単です。

「インストゥルメントを編集」ダイアログを少し下へスクロールすると「譜表と音部記号」というグループがあります。

「インストゥルメントを編集」ダイアログ
まずは「譜表の数」を2から3に変えて「OK」ボタンをクリックすると次のようになります。
続いて、「音部記号」の「譜表3」を「ト音記号」から「バス記号」[1]に変更します。必要に応じてほかの譜表の音部記号も変更可能です。
エレクトーン®のようなペダル鍵盤つきオルガンの楽譜で使われるのと同じ譜表ですね。
最後に「大括弧のスパン」[2]も2から3に変更します。
これでピアノの3段譜が完成しました!
おわりに
ドビュッシーの例はこれで大丈夫ですね♪
ラフマニノフやバラキレフの例のように、途中で譜表の数を増やしたり減らしたりする方法については次回ご紹介します。お楽しみに!
注
- ト音記号とバス記号というのは用語がちぐはぐですが、英語版ではそれぞれTreble ClefとBass Clefです。
- 大括弧(bracket)ではなく中括弧(brace)ではありますが、英語版ではひろく括弧という意味でbracketという語が使われています。


