【Dorico】Tipsその80:ピアノ譜を3段譜や4段譜にする(後編)
前回はインストゥルメントの定義を変更することで、ピアノの譜表の数を2段から変更する方法をご紹介しました。
作品全体を通して段数が同じであればそれでよいのですが、実際には2段(=大譜表)を基本とし、部分的に1段や3段に変えることのほうがが多いと思います。

クライマックスだけ4段譜(ラフマニノフ作曲:《前奏曲》嬰ハ短調 作品3-2より)

冒頭だけ1段譜(バラキレフ《イスラメイ:東洋風幻想曲》より)
このように途中で譜表の数を増やしたり減らしたりするのもDoricoなら直感的に操作できるので、今回はこちらを解説します。
譜表を追加
譜表を増やしたい箇所のアイテムをクリックして選択します。
右クリックメニュー→「譜表」→「上に譜表を追加」をクリックします。
すると、選択した箇所から譜表が1段増えました。
ちなみに、このとき「上に譜表を追加」の代わりに「下に譜表を追加」にすると……
上段と下段の間に追加することもできるんですね!
譜表の削除
譜表を減らしたい箇所のアイテム(音符や休符等)を選択します。
今度は右クリックメニュー→「譜表」→「譜表を削除」をクリックします。
すると、選択した箇所より後ろの譜表が削除されました。
ガイドを活用する
ところで、「+1譜表」や「−1譜表」と書いてあるのは、印刷されないアイテムや変更点を可視化するガイドです。ガイドが表示されていない場合は表示しておきましょう。
音符などのアイテムと同様、このガイドはドラッグ&ドロップまたは[Alt(Win)/Option(Mac)]+[左右矢印]キーでリズムグリッドに沿って移動することができ、[Delete]または[Backspace]キーで削除することもできます。
ガイドを移動・削除するとどうなるかは、実際にお試しください!
終わりに
ここまで紹介してきた譜表の追加・削除というのは、ピアノのように1つのインストゥルメント(=楽器)で譜表の数を変えたいときの操作です。
フルスコアで1段まるまる休符のパートを非表示にしたい……というときは譜表の表示・非表示という別の機能を用いますので次回解説します。
また、ピアノの譜面が一時的に3段になるケースとしてオッシアもあります。

「Ossia」のほうを弾いてもよい(《イスラメイ:東洋風幻想曲》より)
オッシアについてはTipsその29「併記タイプのオッシア」で解説しているので、あわせてご活用ください♪


