【Dorico】Tipsその83:キュー(ガイド音符)の基本
パート譜に、ほかのパートが演奏している内容を小さな音符で書いておくことがあります。

ビオラのパート譜(ショパン作曲:《ピアノ協奏曲 第2番》ヘ短調 作品21 第1楽章)
この例では冒頭がアウフタクトの不完全小節になっているので、第1バイオリンの音符を小さく書いておくことで拍を取りやすくしているのですね!
長い休符が続いたとき、いま何小節目なのかわからなくなることを防ぐために書かれることも多いと思います。
このような小さな音符のことをキューといいます。キュー(cue)は「合図」「きっかけ」「思い出させるもの」といった意味の英単語で、ほかにはガイド音符、カゲ譜(影譜)、マメ譜(豆譜)……など、いろいろな呼び方があるようです。
Doricoではただ小さい音符を表記するだけではない、ダイナミックなキュー機能が用意されています。
奏者が戸惑わないよう、適切なキューを表記したわかりやすい楽譜作りにお役立てください♪
キューの作成
キューを作成したい箇所を選択し、「キュー」ポップオーバーを開きます。
キューのポップオーバーは記譜ツールボックス→「キュー」パネル
→「キューを作成」→「キューを作成」をクリック、または[Shift]+[U]キー(cue)で開くことができます。

「キュー」ポップオーバー

「キュー」パネル
ポップオーバーにインストゥルメント(=楽器)の名前を途中まで入力すると、候補が表示されます。

マウス操作、または[↑][↓]キーと[Enter(Win)/Return(Mac)]キーで元となるインストゥルメントを選択すると、キュー音符が追加されます。

キューの範囲
キューのラベル(インストゥルメント名)を選択すると、始点と終点を示す丸いハンドルが表示されます。

キューはスラーやクレッシェンドと同様、ハンドルをドラッグアンドドロップすることで範囲を変更したり、[Alt/Option]+[←][→]キーで移動、[Shift]+[Alt/Option]+[←][→]キーで伸縮したりすることが可能です。
レイアウトごとの制御
キューはデフォルトではパート譜にのみ表示され、フルスコアには表示されません。

フルスコア。非表示のアイテムを示すオレンジ色のガイドが表示されている。
これはレイアウトオプション→「プレーヤ」ー→「キュー」→「キューの表示」が、フルスコアのレイアウトではオフ、パート譜のレイアウトではオンになっているからです。

フルスコアのレイアウト

パート譜のレイアウト
この設定に関わらずギャレービューではフルスコアでも常時キューが表示されるので、ぜひ覚えておきましょう。
おわりに
今回はキューの基本を解説しました。ほかにも、
- 音部記号を変える:
→
- オクターブを変える:
→
- リズム表記にする:

- テキストを変える:

- キューの終わりに「Play」等のテキストを追加する:

- 「編成にファゴットがなければ演奏する」といったOptionのキューのみフルスコアにも表示する
などいろいろな機能が用意されていますので、次回ご紹介します。お楽しみに!


