【Dorico】Tipsその85:キューを極める
前回、前々回はキュー(ガイド音符)について解説しました。
Tipsその83では
- キューの基本的な入力方法
- フルスコアにもキューを表示させる方法
を、Tipsその84では
- リズムによるキュー(“キメ”)の作成方法
- 開始テキスト
- 浄書オプション
をご紹介しました。
今回は、Doricoでキューをもっと活用する方法をご紹介します!
移調クレフ、オクターブシフト
キューとして表示するインストゥルメントと音部記号が異なる場合は、次のような表示になります。

ただ、トロンボーン吹きにとってはヘ音記号(バス記号)で書いてあったほうが読みやすいかもしれませんね。
そういったときは、「移調クレフ」で切り替えることができます。

そうすると加線だらけになってしまいますので、必要に応じて「オクターブシフト」を使いましょう。

「8va」のようなオクターブ表示が必要なければ、「オクターブ移調を表示」をオフにします。

Option表記
基本的にキューはパート譜にのみ表示して、フルスコアには表示しません。指揮者には不要ですもんね!
ただし、レイアウトオプションを変更することでフルスコアにキューを表示することもできることはTipsその83で触れました。
でも、次のような場合はどうでしょうか?

「Opt. Ob.」というのは「編成にオーボエがなければキューを演奏してください」という意味で、吹奏楽でよく見かける表記です。
これは指揮者にとっても必要な情報なので、フルスコアにもパート譜にも表示しておかなければなりませんよね。
いっぽう、クラリネットにある「Fl.」のキューは指揮者には不要なので、パート譜だけで十分です。
このような場合は、フルスコアにキューを表示する設定にしておき、個々のキューを非表示にすることで対応してください。

プロパティパネルの「非表示」をオンにするのですが、このとき「ローカルプロパティの効果範囲」が「ローカル」であることを確認してください。
「グローバル」だとパート譜とリンクするので、パート譜もキューが非表示になってしまいます!
終了テキスト
「ここまではキューだけど、ここからは演奏してくださいね!」と念押しするために、キューの終わりに「Play」等と書いておくことがあります。

これは、プロパティパネルの「終了テキスト」で設定することができます。

もしくは、浄書オプション→「キュー」→「キューラベル」→「キュー終わりの追加ラベル」で、デフォルトで「Play」を表示することも可能です。

※浄書オプションはメニューバーの「ライブラリー」、または[Shift]+[Ctrl(Win)/⌘(Mac)]+[E]キー(engraving)で開くことができます。
おわりに
ここまでの全3回をお読みになれば、Doricoのキューのおおまかな仕組みがおわかりいただけたと思います。
浄書オプションの「キュー」や、プロパティパネルの「キュー」にはたくさんオプションがありますので、美しく実用的な楽譜づくりにお役立てください♪


