【Finale】4分音符+8分音符の3連符(スウィングやシャッフルなど)といった、異なる音価を含む連符の入力方法(ステップ入力 / 高速ステップ入力、それぞれでご紹介します!)

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、今回も連符の入力方法をご紹介します!

次の譜例をご覧ください。

クラシックではもちろん、ジャズやポップスなど、あらゆる音楽のジャンルにおいて用いられるリズムです。
Finaleでは、これを連符として入力します。

というわけで今回は、こうした異なる音価を含む連符の入力方法を、[ステップ入力ツール]、[高速ステップ入力ツール]のそれぞれでご紹介いたします!

今回のコラムは、前回の「6連符や7連符など、3連符以外の連符の入力方法」の操作方法を踏まえてのご紹介となりますので、そちらをご一読されることをオススメします!

[ステップ入力ツール]で入力する方法

さきほどの譜例の連符は、「3個の8分音符の中に、4分音符と8分音符を一つずつ」という配合です。

そこで、まずは連符の基礎となる8分音符1つを、通常の方法で入力します。

入力したら、そのままの状態で「Alt」(Windowsの場合は「option」)と「5」キーをタイプし、[ステップ入力連符定義]画面を表示させます。

【 3 [クリックした音価]個の音符を 2 [クリックした音価]個分に入れる】と定義されていることを確認し、[OK]をクリックします。

ここまでは、前記事と同様の内容です

これで、3連符の定義が処理されましたが、このままでは8分音符が3つ並んでいるだけです。

今度は、この状態のまま「Alt」(Windowsの場合は「option」)と「5」キーをタイプしましょう。すると……、

なんと、入力した8分音符が4分音符に変わりました!

実は、音符を入力した直後に、「Alt」(Windowsの場合は「option」)と任意の数字キーを同時にタイプすると、その音符の音価を数字キーに応じた音価に変更することができるのです!

(音価と数字キーの対応については、「こちらのコラム」の「音符選択」部分をご覧ください)

さて、残ったもう一つの8分音符にも、通常の方法で音を入力すれば完成です。

※注意※小節内最後の拍における連符入力には、一手間必要です!

実は、小節最後の拍における連符の入力は、そのまま操作をしてもうまくいきません!

以下の「もう一手間」が必要ですので、それを確認してから操作を行うようにしましょう。

まず、[メイン・ツール・パレット]から[ステップ入力ツール]を選択します。

8分音符のアイコンが[ステップ入力ツール]

次に、[ステップ入力]ウィンドウから、[ステップ入力オプション]を選択します。

[ステップ入力オプション]画面が表示されたら、一番上の項目の[余分な拍をチェックする]のチェックをクリックし、外します。

このチェックを外す

この状態で先ほどの操作を行ってもらえれば、小節内最後の拍においても連符の入力がうまくいきます!

[高速ステップ入力ツール]で入力する方法

まずは、連符を入力する小節をクリックし、連符を入力する位置に[高速ステップ入力ツール]のカーソルを移動させます。

例として、1拍目にカーソルを位置させます

次に、「Alt」(Windowsの場合は「option」)と「1」キーをタイプし、[連符定義]画面を表示します。

画面中の最上段部分が、【8分音符 3個 を 8分音符 2 個分に入れる】となっていることを確認し、[OK]をクリックします。

すると、[高速ステップ入力ツール]の小節範囲の右上に「3」という数字が表示されます。

非常に小さいので見落とさないように注意!

この数字は、いわば「3連符入力モード」の表示です。

この表示が出ていることを確認したら、上下矢印キーで入力する音程にカーソルを合わせながら、数字キーの「5」(4分音符)と「4」(8分音符)の二つをタイプし、「esc」キーをタイプしましょう。

これで入力ができました!


いかがでしたでしょうか。

今回は、「4分音符+8分音符」の連符を例にご紹介しましたが、[連符定義]画面ではより細かな連符の定義も可能です。
異なる音価を含んだ連符の入力は、少し厄介でつまづきやすい部分ですが、この機会に是非覚えてみてくださいね!

それでは、また次回の更新をお楽しみに!

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