【Sibelius】プレイバックにおいて繰り返しの1回目、2回目で異なった演奏をさせる方法
繰り返しの1回目と2回目で微妙に違うことってありますよね。ひとつ例をご紹介します。
この場合だと2拍目の下側を向いている「ドレ」が2回目のみ、それ以外のときは上の「レ」を演奏……ということですね。バンドスコアやメロ譜などでよく見る書き方です。
このままプレイバックさせると特に1回目であろうと2回目であろうとこの楽譜に書かれた音がすべて演奏されてしまうのですが、Sibeliusではこれを区別してプレイバックさせることが可能です。今回はその方法をご紹介いたします!
まず、この例だと2拍目の8分音符「ドレ」が2回目のときに鳴って、2回目以外のときは4分音符「レ」が鳴れば大丈夫なので、「ドレ」に対して設定を施します。
まず、この「ドレ」2つの音を選択します(複数の音符の選択は、Win: Ctrl、Mac: Command キーを押しながらクリックで行なえます)。
この状態で、上部リボンから ホーム > インスペクター を開きます。
Sibeliusのバージョンによって若干見た目が異なりますが、このような画面が表示されると思います。
このインスペクターの中の 再生 > 繰り返しオプション のチェックを、「2」だけ残してあとのチェックを外します。
これで、この「ドレ」に関してはプレイバックの2回目のときだけ再生されるようになります。
さて、今回のシチュエーションの場合はこれだけでは不十分です。2拍目4分音符の「レ」にも設定を施し、こちらは2回目のときだけ鳴らないようにしましょう。
先ほどと同様に、「レ」だけを選択して、今度はインスペクターで「2」だけチェックを外します。
これで、2回目のときには「ドレ」が、それ以外のときは「レ」が再生されるようになります!
この設定は音符以外にもダイナミクスやトリルにも適用可能です。
また、すべての繰り返しオプションを外しておいて「楽譜の見た目上では音はあるけれど、プレイバック上では演奏させない」といったことも可能です。いろいろと活用方法がありそうな設定ですね!