【Dorico】Tipsその30(困ったら“J”を押せ!ジャンプバー)

こんにちは!

前回に引き続きオッシア譜の作成方法をご紹介する予定でしたが、今回は諸事情により先にDoricoの便利機能「ジャンプバー」をご紹介します。

「印刷」モード以外、すなわち「設定」「記譜」「浄書」「再生」モードで[J]キーを押すと横長のバーが出てきます。

これがうわさのジャンプバーです。

ジャンプバーには「コマンド」と「移動」の2つの機能があります。

英語ではJump barで、古いバージョンではおそらく誤って「ジャンプ小節」と表記されていました。

この記事ではジャンプバーの機能がより強化されたDorico 6を使用しています。

コマンド

まずは「コマンド」のご紹介です。

たとえばスタッカートと入力すると……

記譜オプション、浄書オプション、再生オプションなど、あらゆるオプションの中からスタッカートに関連する項目が表示されます。

ここから、目当てのオプションに一発で“ジャンプ”できるということですね♪

さらに、音符を選択してからジャンプバーを呼び出して、

連桁を連結と入力して[Enter(Windows)/Return(macOS)]キーを押すと……

文字どおり、連桁を連結することだってできます!

Doricoは多機能ゆえに、どこにどのオプションがあるか探しているうちに迷子になってしまうこともありますよね。

そんなときはゆっくり深呼吸して、[J]キーです。

CommandとOptionって?

コマンドの右側に、「Command」や「Option」と表示されています。

Commandは「連桁を分割」のような特定のコマンドを実行することを、Optionはオプションのダイアログを開くことを意味します。

筆者はMacを使っているので、最初[Command]キーや[Option]キーのことかと思いましたが違いました(^^ゞ

エイリアス

よく使うコマンドにはエイリアス(別名)を設定することができます。

たとえば連桁を連結=bと入力して[Enter/Retrun]キーを押すと……

次からはbと入力するだけで「連桁を連結」を実行することができます!

ちなみに、[Enter/Retrun]を押すときに[Alt/Option]も同時押しすると、コマンドは実行せずにエイリアスだけを登録することもできます。

移動

こんどはジャンプバーの「移動」を選択します。文字どおり、楽譜の任意の場所に移動することができますよ。たとえばb10と入力すると10小節目にジャンプします。そのほかにも……

  • f2→フロー2にジャンプ
  • f2b10→フロー2の10小節目にジャンプ
  • raまたはrA→リハーサルマークAに移動

といったキーワードが使えます♪

※bは小節(bar)、fはフロー、rはリハーサルの頭文字です

おわりに

そうそう、ジャンプバーを開いて[Alt]+[C](Windows)/[Control]+[1](macOS)で「コマンド」に、[Alt]+[G](Windows)/[Control]+[2](macOS)で「移動」に切り替えることができます。(CはCommandの、GはGo toの頭文字)

合言葉は「困ったらとりあえずJ!」です。

ジャンプバーを使いこなせば、マウスを使わずキーボードだけで多くの操作ができそうですね。

それではまた次回お会いしましょう!

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