【Dorico】Tipsその35(第3線の音符の符尾の向き) 

こんにちは。さっそくですが問題です!

符尾符幹ぼう)は音符の上下どちらに付けるでしょうか?

そうです。五線の真ん中、すなわち第3線より下の音符は上向きに、第3線より上の音符は下向きに書きますよね。

ではちょうど境目にあたる第3線の真上にある音符はと問うと、答えが分かれるのではないでしょうか。

Doricoのデフォルト設定では、前後関係によって向きが決定されます。

楽典では「どちらでも良い」と説明されることがあり、前後関係で向きを変える慣例もあるのですが[1]、下を向いていないとそわそわしてしまうのは筆者だけではないはずです[2]

このごろ、「どうして第3線上の音符が上を向いたり下を向いたりしちゃうの〜?!」というDorico初心者の悲鳴をよく耳にします。

しかしご安心を。Doricoにはこういったさまざまな慣習に対応できるオプションが用意されているのです!

デフォルトを変更

メニューバーの「ライブラリー」→「浄書オプション」ダイアログ→「音符」カテゴリー→「符尾」→「符尾の方向」に設定があります。

「譜表の第3線上にある音符の符尾の向き」はデフォルトで「前後の音符に合わせる」になっていますが、これを「デフォルトの向きを使用」に変更するとつねに下向きにすることができます。

「第3線上の音符のデフォルトの向き」を「上」にすることもできます。

手動で変更する

今回の譜例の場合は、次のように1小節目は上向き、2小節目は下向きにすると収まりがよいと感じられるかもしれませんね。

この場合は音符を選択し、右クリックメニューにある「符尾」から個別に向きを替えることができます。

おわりに

音符を入力さえすればソフト側が自動的に楽譜としての見た目を整えてくれるのがDoricoの特徴ですが、いっぽうで融通が利かないというイメージを持たれてしまっているかもしれません。

しかしDoricoには多種多様なオプションが用意されており、いろいろな記譜の慣習に対応しているのです!

とはいえオプションの豊富さゆえ、ときに「これはどこで設定できるんだっけ?」と迷ってしまうことも。そんなときは本コラムに戻ってきてくださいね♪

参考文献

  1. Elaine Gould著,『Behind Bars: The Definitive Guide to Music Notation』,ロンドン:Faber Music,2011年,13〜14頁
  2. 平石博一著,東京ハッスルコピー監修『楽譜の書き方:ミュージック・コピーイストへのファースト・ステップ』第6版,東京ハッスルコピー,2020年,17頁

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