【Dorico】Tipsその40(トリルの臨時記号、トリルの音程)
こんにちは。今回はDoricoでトリルに臨時記号を付けたり、トリルの音程を指定したりする方法を解説します。

どれもド(=主音)とレ♭(=補助音)の短2度のトリルの表記方法です。
音程を指定
入力したトリルを選択し、下ゾーン、プロパティパネルの「トリル」グループにある「音程」のスイッチをオンにします。
そうすると「2」「長」と表示されましたね!
「長」と書いたプルダウンを開くと、
- ダブルディミニッシュ〔=重減〕
- 減
- 短
- 完全
- 長
- 増
- ダブルオーギュメント〔=重増〕
から選択することができます。
なお、完全2度のように存在しない音程は表示されません。(なぜ重減と重増はカタカナなんでしょうね?)
音程の度数になじみのある方は、あとはどうすればよいかわかりますよね!
「2」「短」にすればドとレ♭のトリルになり、臨時記号が表示されます!
「3」「長」にしてみると……
臨時記号では表現できないので、小さな音符(補助音符)が表示されました!
ほかの楽譜ソフトでも臨時記号を表記するのは比較的簡単ですし、音程の指定方法はSibeliusとよく似ています。
しかし補助音符まで自動的に表記してくれるとは、さすがDoricoですね♪
外観の変更
臨時記号で表現できるトリルでも補助音符を使って表記する場合もあります。
これもやはりプロパティパネルから変更することができ、「トリル」グループの「外観」を「補助音符」にします。

フルートのようなトリルを多用する楽器の譜面でよく見かけます。
「外観」を「ハリウッドスタイル」にすると、半音は「H.T.」(Half Tone)、全音は「W.T.」(Whole Tone)と文字で表記されます。

筆者はほとんど見たことがありません。
デフォルトで全部補助音符にしたい! という場合は「ライブラリー」メニュー→「浄書オプション」→「装飾音」カテゴリー→「トリルの音程」→「トリルの音程の外観」から変更することもできます。

臨時記号の位置も細かく設定できます。
おわりに
Doricoは後発のソフトということもあり、こういった特殊な記譜方法が最初から想定されているのはさすがといったところです。
そんなDoricoはまだまだ便利な機能を秘めていますので、今後も紹介していきます!