【Dorico】Tipsその38(番号付き小節、小節リピート記号、スラッシュ領域)
さっそくですが、次の譜面をご覧ください。

“今、何小節目?”(某クイズ番組に挑戦しているような気分になります)
いったい今どこを演奏しているのか迷子になってしまいそうな譜面ですね(゚Д゚≡゚Д゚)?
Doricoではこれを解消するための番号付き小節、小節リピート記号、スラッシュ領域という便利な機能が用意されているので、今回はこれらを一挙にご紹介します!
番号付き小節
こんなふうに番号が振ってある楽譜を見たことがないでしょうか。

安心して数えることができますね♪
Doricoではこれを番号付き小節領域として表記することができます。
番号を表記したい範囲を選択し、右ゾーンの「反復記号」(1番括弧のデザインのアイコン)パネルにある「番号付き小節領域を作成」をクリックします。
すると……
なにも起きません。
というのも、フルスコアにはこういった番号はあまり表記しませんよね。
パートレイアウト(パート譜)に移動すると……
番号が表示されました。
フルスコアにも表示するには、「ライブラリー」メニュー→「レイアウトオプション」→「プレーヤー」カテゴリー→「番号付き小節領域」→「番号付き小節領域に小節数を表示」にチェックを入れます。

レイアウトに「フルスコア」が選択されていることを確認してください。
デフォルトでは1小節目に「1(–8)」と表示されていますが、「ライブラリー」メニュー→「浄書オプション」→「小節リピート記号」→「番号付き小節領域」から外観を変更することができます。

オプションが充実しています。

プロパティパネルから個別に設定することもできます。
小節リピート記号
わざわざ音符を書かずに、次のように「パーセント」に似た記号で省略して書くこともありますよね。
Doricoではこれを小節リピート記号と呼んでいます。
範囲を選択したら、「反復記号」パネルから「小節リピート領域を作成」をクリックするだけです!

プロパティパネルから外観を変更することができます。

やはり浄書オプションからデフォルトを変更することもできます。
2小節のリピート記号
プロパティパネルの「小節数」を「2小節」にすることで、2小節のリピート記号も表記できます。

数字の「2」が不要な場合は、「ライブラリー」メニュー→「音楽記号」→「小節数 2 (小節リピート記号)」のグリフを選択してゴミ箱ボタンで削除してしまいましょう。
スラッシュ領域
基本のリズムだけを示して、あとは奏者のアドリブに任せたい!
そんな場合は、小節リピート記号の代わりにスラッシュ領域を使うこともできます。
終わりに
これらの機能を使いこなせば、合奏や現場で事故が起きにくいわかりやすい楽譜を簡単に作成できますね♪
次回以降もDoricoの便利機能やテクニックをご紹介してまいりますので、お楽しみに!