【Dorico】Tipsその62:コード記号の入力
2026年3月18日、Dorico対応音楽フォントChaconne Ex のアップデート、v.1.100が公開しされました!
コード記号関係の改善がされたということで、今回はDoricoでコード記号(コードネーム)を入力する方法を解説します。
もちろん、Chaconne Exフォントをお持ちでない方にもお役立ていただけますよ♪
たとえば「C♯mM7(9)」(シーシャープ・マイナー・メジャーセブンス・アドナインス)というコードがあったとすると、
- 「C♯」の部分をルート
- 「m」の部分をクオリティー
- 「M7」の部分を音程
- 「(9)」の部分をオルタレーション
といいます。
ルート(=根っこ)は、日本語でも和音の根音というのでわかりやすいですね。今回はルート(C♯)とルートの続き(mM7(9))にわけて説明していきます。
ルートの入力
コード記号を入力したい箇所を選んで(音符や休符を選択するか、キャレットを合わせる)、[Shift]+[Q]キーを押すと「コード記号」ポップオーバーが現れます。

「コード記号」ポップオーバー
コードはChordですが、[Shift]+[C]は音部記号(Clef)に先を越されてしまっているためQが使われます。
右側にある数字入力欄や人型のアイコンはDoricoのユニークな機能なのですがこれは次回に回すとして、さっそくコード記号を入力していきましょう。
ルートにおいては大文字と小文字は区別されません。いちいち[Shift]キーを押さなくていいのはうれしいですね♪
ためしに「c」と入力して[Enter/Return]キーを押すと……

C(Cメジャー)が入りました。
♯(シャープ)は「#」([Shift]+[3]キーの入力できる記号)、♭(フラット)は「b」(小文字ビー)、ダブルシャープは「x」または「##」、ダブル♭は「b」を続けます。

「eb」なら「E♭メジャー」になります。
英語だけでなくドイツ語、イタリア語、スケールディグリーでも入力できます。
| 英語(小文字でも可) | D | F# | G | Gbb | B | Bb |
| ドイツ語 | c | fis | g | geses | h | BesまたはHes |
| 固定ドソルフェージュ | do | fa# | solまたはso | solbb | siまたはti | tib |
| スケールディグリー | 1 | 4# | 5 | 5bb | 7 | 7b |
筆者は英語しか使ったことがありませんが、ドイツ語は臨時記号(変化記号)の入力に[Shift]キーを使わなくていいので時短になるかもしれませんね。
あくまでも「どう入力するか」なので、何語で入力しても入るデータは同じです。しかし1つのデータをドイツ語やイタリア語、スケールディグリーの表示に切り替えることは可能で、それは次回ご紹介します。
ルートの続き(クオリティー、音程、オルタレーション)
ルートに続くクオリティー、音程、オルタレーション……つまりFinaleでいうところのサフィックスです。
基本的には見たまま入力すればよいので、「Cm」と入力すれば……
Cm(Cマイナー)になります。
では、CM7(Cメジャーセブンス)を入力しようと「CM7」と入力すると……
C7(Cセブンス)になったではありませんかΣ(゚Д゚;)
「Cmaj7」と入力すれば……
CM7(Cメジャーセブンス)になりました。
というのも、メジャーセブンスは「maj7」「ma7」「^」「^7」のいずれかと決まっているからです。
ところで、Cメジャーセブンスは出版社や個人の好みによって
- CM7
- Cmaj7
- C△7
など、いろいろな書き方がなされますよね。
これらは見た目が違うだけで意味は同じなので、Doricoでは区別しません。浄書オプションで変更することができますので、次回ご紹介します。
よく使うエントリー(ポップオーバーの入力内容)を挙げておきます。何通りかあるので、覚えやすいものを使ってくださいね♪
- メジャー:(何も入力しない)、「maj」「M」「ma」
- マイナー:「m」「min」「mi」
- ディミニッシュ(減三和音):「dim」「di」「o」「m-5」「mb5」
- ディミニッシュ(減七の和音):「dim7」
- ハーフディミニッシュ(m7-5):「half-dim」「halfdim」「hd」「Cm7-5」「Cm7b5」
- オーグメンテッド:「aug」「au」「ag」「+」
- シックスナインス:「6/9」「69」「%」
- セブンス:「7」
- メジャーセブンス:「maj7」「ma7」「^7」「^」
- セブンス・♭13th:「7(b13)」「C7(-13)」「7b13」「7-13」「C7addb13」「add-13」
- サス4:「sus4」
- アド9th:「add9」
- パワーコード:「omit3」「no3」「5」
ここで挙げたエントリー以外も有効なことがあるので、いろいろ試してみてください。
なお大文字と小文字を区別するものもありますのでご注意ください。
オンコード(onコード,分数コード)
オンコードは「/」に続けてベース音を入力します。

ここでは「ConG」のように表示されていますが、デフォルトでは「C/G」のように表示されると思います。分数を垂直に並べることも可能ですので、次回ご紹介します。
MIDIキーボードで入力
MIDIキーボードがあれば、エントリーを入力する代わりに演奏してコード記号を入力することもできます。
おわりに
ここまでコード記号の基本的な入力方法をご紹介してまいりました。
今回は見た目のことは忘れて、コードという「情報」の入力をぜひマスターしてください!
次回は見た目を変える方法をご紹介します。


