【Dorico】Tipsその56:2音符にまたがるトレモロ(重音トレモロ)

今回は、Doricoで次のような2音符にまたがるトレモロ重音トレモロ)の入力方法を解説します。

(ショパン《ポロネーズ》変ホ短調 作品26-2より)

(ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 第8番》ハ短調 作品13『悲愴大ソナタ』第1楽章より)

トレモロについて

Doricoにおいて、トレモロは「反復記号」に分類されています。

また日本語版Doricoにおいては単音トレモロは1音符の同音連打のトレモロ、重音トレモロは2音符(以上)にまたがるトレモロを意味しています。

単音トレモロ(1音符のトレモロ)と重音トレモロ(2音符にまたがるトレモロ)

パネルやポップオーバーを使った入力方法や、単音トレモロについては前回「Tipsその55:1音符のトレモロ(単音トレモロ)」で解説しています。

半分のデュレーションで音符を入力

まずは半分のデュレーション(音価)の音符を入力するところから始まります。これはFinaleSibeliusと同じですね!

今回は次のような付点2分音符のトレモロを作成するので、

半分の付点4分音符を入力します。

このとき、次のようにタイで分割されてしまうと、次のステップでトレモロにすることができません。

「デュレーションを強制」をオンにしてから音符を入力しましょう。

デュレーションについては前々回「Tipsその54:音符や休符のデュレーションを強制」で徹底解説しています!

トレモロを追加

トレモロでつなぎたい音符を選択したら、反復記号パネルから目的のものをクリックします。このとき、トレモロの最初の音符1つだけをだけを選択しても、音符を2つとも選択しても、どちらでも問題ありません。

もちろん、ポップオーバーで入力することも可能です!

[Shift]+[R]キーで反復記号ポップオーバーを開きます。

反復記号ポップオーバー

ポップオーバーには、

  • ストロークの数に続けて「2」
  • ストロークの数だけ「/」(スラッシュ)を打ち、続けて「2」

のいずれかを入力します。ストローク数とは、トレモロの線の本数です。

今回は線が3本=32分音符=3ストロークなので、「22」「//2」どちらでもOKです。

後ろの「2」は、2音符にまたがるから「2」で覚えましょう。

まとめて入力

音符を複数選択して、

トレモロを入力すると……

まとめて入力することもできるんですね!

浄書オプション

トレモロは符尾(ぼう)につける、はなすなど、いろいろな表わし方がありますよね。メニューバーの「ライブラリー」▶「浄書オプション」▶「トレモロ」▶「重音のトレモロ」でお好みに応じてカスタマイズ可能です。

さまざまなスタイルに対応しているのはさすがDoricoといったところ。

トレモロを消去

トレモロは[Delete]キーや[Backspace]キー等で削除することはできません。代わりに反復記号パネルの「重音トレモロを削除」をクリックします。

もしくは、ポップオーバーに「0」または「clear」と入力します。

おわりに

前回に続いてトレモロを取り上げました。Doricoのデュレーションの仕組みとも密接に関係していますね!

テンポにもよりますが、2ストロークまでは音価どおり、3ストロークは32分音符ではなくできるだけ速く繰り返すことを意味するのが通例です。このとき古くは「trem.」と添える慣習があり、これは譜表テキストとして入力しましょう。

次回からは反復記号の主役(?)、リピート括弧(1番、2番括弧)やジャンプ記号(D.C.、D.S.など)等について取り上げる予定です。お楽しみに!

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