【Dorico】Tipsその64:コード記号の自動生成

今回はDoricoの便利機能のご紹介です。

入力された音符からコード記号を自動的に生成してくれたらいいな〜って、思いませんか?

これが、(バッハ『平均律クラビーア曲集』第1巻 第1番 前奏曲より)

ワンタッチでこうなったら……

というのは願望ではなく、Doricoならば可能です!

従来のソフトにも似たような機能はありましたが、後発ということもあってより強力な機能になっています。使いこなせば時間短縮になるはず!

なおコード記号の入力方法見た目を変える方法も過去のコラムで解説していますので合わせてご活用ください。

選択からコード記号を生成

もととなる音符を選択し、右クリックメニュー(またはメニューバーの「編集」▶「記譜」)▶「コード記号とコードダイアグラム」▶「選択からコード記号を生成」を選択します。

ほかにも「コード記号から音符を生成」「コード記号を音符として貼り付け」など便利そうな機能が見えますね。

すると「選択からコード記号を生成」ダイアログが開きます。

なんだかオプションがたくさんありますが、とりあえず「OK」を押してみると……

コード記号が自動的に生成されました!

ダイアログの解説

選択からコード記号を生成」ダイアログの解説を、上から順にしていきましょう。

和声リズム

コード記号を生成する最小間隔です。

コード記号の後の単音を解析に含める場合の最小デュレーション

設定した音価より短い単音が解析から除外されます。ただし今回の例のようなアルペジオは単音ではなく和音として認識されるので、この設定は影響しません。これにより、短い経過音・非和声音だけを除外することができるということですね!

原語はMinimum duration of single notes following chords to include in analysisで、「和音に続く単音の、分析対象に含める最小デュレーション」あたりが誤解がなさそうな和訳でしょうか。

コード記号に適した和音の最小デュレーション

設定した音価より短い和音が解析から除外されます。

複数位置の音符からコード記号を作成する場合は強拍のみを使用

オンにすると、各小節の強拍の音符だけが解析に使われます。

転回形を検出

転回形をオンコードとして表記するかの設定です。

「常に行なう」を選択した場合

「常に行なわない」を選択した場合

「特定のピッチを下回る」場合を設定できるのは、とくにピアノなんかで便利そうですね。

曖昧さがない場合のみ水平方向のパッセージからコード記号を作成

オンにすると、アルペジオのように異なる拍にある音符が1つの和音を構成するものとして扱われる場合、より単純なコード記号だけが使われるように制限されます。

可能であれば経過音を検出して処理する

オンにすると、経過音を検出して解析から除外するようになります。

バンプ検出を使用

オンにすると、バンピング(=シンプルなリズムパターンを繰り返す奏法)でよく使われるリズムパターンやテクスチャーを検出し、解析の際に考慮されます。

空虚5度の作成を許可

オンにするとド・ソのような和音があったときに空虚5度・パワーコード(C5、Comit3)が作成されるようになります。オフの場合は作成されません。

長3度および短3度の作成を許可

オンにするとド・ミやミ・ソのような和音に対してCメジャーやEマイナーのようなコードが作成されるようになります。

omit 5thを無視

  • 常に行なわない:
  • メジャー/マイナートライアド:
  • メジャー/マイナートライアドおよび7thが付く和音である場合:
  • 常に行なう:

おわりに

今回はコード記号の自動生成、とくにダイアログのオプションの挙動について解説しました。

記事の内容を参考に、快適なDoricoライフをお送りください♪

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