【Dorico】Tipsその61:リピートマーカー(D.C.、D.S.、コーダ切れ、セーニョ、フィーネ)
今回はDoricoでD.C.(ダ・カーポ)、D.S.(ダル・セーニョ)、
Coda(コーダ、コーダ切れ)、
(セーニョ)、Fine(フィーネ)……といった反復記号(リピート記号)を入力する方法を解説します。
入力は頑張ってできたけど、再生がうまくいかない! という方も、この記事を読めば入力も再生もばっちりです。
Doricoでは、D.C.、D.S.、to
などジャンプ元になる記号をジャンプ記号、ジャンプ先となる
Codaや
、また楽曲の終わりのFineはリピートセクション、これらを総称してリピートマーカーといいますので、まずは覚えておきましょう。
用語の整理と関連リンク
反復・リピート関係の記号は、Doricoでは次のように分類されています。過去の記事へのリンクになっていますので、あわせてご覧ください。
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リピート括弧 | |
| リピートマーカー【この記事】 | ジャンプ記号:D.C.、D.S.、to |
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| リピートセクション: |
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| トレモロ | 単音トレモロ |
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| スラッシュ符頭 | ||
| 小節リピート記号 | ||
| 番号付き小節 | ||
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小節の挿入 | |
| 小節休符を挿入 | 小節休符=1小節休みを意味する全休符。 | |
| 小節線 | ||
| 関連するTips | リピート括弧をまたぐタイ |
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| 組段に付くアイテムの表示位置 |
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パネルから入力
次のようなD.C.とFineを入力してみましょう。

数字は小節の演奏順です。
まずは右ゾーンの
をクリックし、反復記号パネルを表示します。

2小節目と3小節目の間の小節線を選択したら、パネルのリピートセクションの中のFineをクリックします。

Fineが入力されました。
4小節目の後ろの小節線を選択し、今度はパネルのジャンプ記号の中のD.C. al Fineをクリックします。

これで完了ですが、入力されたD.C. al Fineを選択し、プロパティパネルの「リピートマーカー」グループにある「カスタムテキスト」をオンにして「D.C.」に変えることもできます。

そんなことをしなくてもパネルにD.C.が用意されているじゃないか! とお思いになったかもしれません。
そこで、試しにD.C. al Fineの代わりにD.C.を使ってみると……

Fineが無視され、そのまま演奏が続いてしまうことがわかります。
つまり、Doricoは
- D.C.:冒頭へ戻るだけ
- D.C. al Fine:冒頭へ戻って、Fineで終わる
- D.C. al Coda:冒頭へ戻って、To Codaでコーダへ飛ぶ
の3つを明確に区別しているということなんですね。
譜面ではいずれも単にD.C.とだけ書かれることも多いですが、その場合はカスタムテキストで対応しましょう。
ほかの記号も同様にして入力します。

コーダを追加すれば、コーダ切れも自動生成されます。
ポップオーバーで入力
やはりDoricoはポップオーバーを使ってこそ真価を発揮します。
[Shift]+[R]キー(repeatの頭文字)で反復記号ポップオーバー
を開いて、下記のエントリーを入力します。
ポップオーバーには「D.C. al Fine」など見たままを入力できるのでエントリーを丸暗記する必要ありませんし、慣れてくれば「dcalf」といった短縮版を覚えれば時短になりますね♪
※大文字・小文字の区別はありません。
ジャンプ記号
| リピートマーカー | ポップオーバーのエントリー |
| D.C. | 「da capo」「dc」「d.c.」 |
| D.C. al Fine | 「dc al Fine」「d.c. al fine」「dcalf」 |
| D.C. al Coda | 「dc al coda」「d.c. al coda」「dcalc」 |
| D.S. | 「dal sengo」「ds」「d.s.」 |
| D.S. al Fine | 「ds al fine」「d.c. al fine」「dsalf」 |
| D.S. al Coda | 「ds al coda」「d.s. al coda」「dsalc」 |
| to Coda | 「to coda」「toc」「tc」 |
リピートセクション
| リピートマーカー | ポップオーバーのエントリー |
| Segno | 「segno」「s」 |
| Fine |
「fine」「f」 |
| Coda | 「coda」「c」 |
どこを選択して入力するか?

2小節目を演奏したあとでダ・カーポしたい場合、2小節目の最後の音符、すなわちここでは4拍目の音符を選択してD.C.を入力してしまうというミスがよくあります。
そうすると……

入力されたジャンプ記号が2小節目4拍目に対して右揃えになっているので、これでは2小節目を3拍だけ演奏したらダ・カーポすることになってしまいます。
つまり、オレンジ色の点線が示すようにジャンプ記号は音符ではなく拍に割り当たっているのです。
したがって、今回であれば
- 3小節目1拍目の音符を選択した状態
- 2小節目と3小節目の間の小節線を選択した状態
- 3小節目1拍目にキャレットを合わせた状態
のいずれかでD.C.を入力するのが正解です。
リピートマーカーを入力するときは小節線を選択するのが確実です。
浄書オプション、レイアウトオプション
この記事とDoricoのデフォルトとでは、リピートマーカーの見た目や位置が異なることにお気づきになるかもしれません。
- 「浄書オプション」▶「リピートマーカー」
- 「レイアウトオプション」▶「譜表と組段」▶「リピートマーカー」
でカスタマイズすることができるので、お試しください。
この記事を含む一連のコラムではChaconne Exフォントを使用しています。日本の出版楽譜で使われている音楽記号に準拠したデザインになっているので、あわせてご検討くださいね!



