【Dorico】Tipsその1(リピート括弧をまたぐタイ)
こんにちは! 今回からは「これってDoricoでどうやって入力するの?」を解決するTipsを数回に渡って連載していきます。
じつはDoricoでは、2番括弧にまたがるタイを入力することができません。

2番括弧にまたがるタイ
そこで、これを疑似的に表記する方法を2つご紹介します!
非表示の装飾音符を使う方法
1つめは非表示の装飾音符を使う方法です。まずは次のように装飾音符を入力します。
ここからは浄書モードで操作します。
よく見ると、装飾音符につくタイは少し細いですよね。装飾音符を選択し、下ゾーンの「一般」にある「スケール」を「標準」にしておきます。
つづいて、同じく下ゾーン内の「音符と休符」の一番右にある「符尾を非表示」と「符頭を非表示」にチェックを入れます。
すると……
だいぶ完成形に近づきましたね!
非表示の符頭は薄いグレーで表示されますが、メニューバー→「ビュー」→「音符と休符のカラー」→「非表示の符頭」のチェックを外すと非表示になります。
あとは2番括弧の頭に余分なスペースがあるので、これを取り除きます。
水平方向のスペーシングを調整するには、左ゾーンの「音符のスペーシング」をクリックします。
四角いハンドルをクリックして選択し、
[Alt(Windows)/Option(macOS)]+左右矢印キーで調整したら完成です!
レセヴィブレ タイを使う方法
もうひとつがレセヴィブレ(l.v.)を表すタイで代用する方法です。音符選択し下ゾーンの「音符と休符」内にある「レセヴィブレ タイ」にチェックを入れます。(この操作は記譜モードでも浄書モードでも可能です)
あとは浄書モードでタイを選択し、形を整えて完成です!
おわりに
以上、2つの方法をご紹介しました。2番括弧だけでなくコーダ切れや、タイではなくスラーにも応用できるはずです! ぜひ状況に応じて使い分けてみてください。
ただし、あくまでも見せかけでしかありませんので、どちらの方法もプレイバックには反映されません。2番括弧の頭の音符を鳴らしたくない場合は、下ゾーンの「再生を抑制」を「常時」に設定することでプレイバックから除外することができますよ! 同様に、ダミーの装飾音符やレセヴィブレも必要に応じて「再生を抑制」を活用してくださいね。
次回以降も引き続きTipsを紹介してまいりますので、お楽しみに!