【Finale】調号を変更した時に、不要なナチュラルが表示されてしまう問題について(前編:MIDIキーボードで入力するときなどの操作について)
みなさん、こんにちは。
早速ですが、次の譜例をご覧ください。
転調が行われていますが、なにか違和感はありませんか……?
そうなのです、前者の調号(#5つ)が一度すべて打ち消されてから、必要な調号(#2つ)が表記され直すという、煩雑な表記になってしまっています。
1ファイルの中で用いる調を、長調か短調に「固定」する
これは、Finaleの仕様によって生じてしまう現象です。
さきほどの画像のように、長調と短調をまたぐ転調を行うとこうした問題が生じてしまいます。
これを防ぐために、調性を指定する際には実際の調に関わらず、1ファイルの中で長調と短調を固定して編集を行うようにしましょう。
次の画像は、BメジャーからDメジャーへの転調という形で入力した場合です。
転調の表記が自然な形になっているのが、おわかりいただけるかと思います。
MIDIキーボードで入力するときなどは……
長調・短調の調設定を固定してしまうと、設定によってはMIDIキーボードによる音符入力などにおいて、異名同音の表記がうまくいかず、音符修正をその都度しなければならなくなってしまうこともあります。
そうした場合には、以下の操作を行ってみてください!
[Finale]メニュー(Windowsの場合は、[編集]メニュー)の[異名同音の表記]から、[長調と短調の表記対応表編集]を選択します。
表示される[長調と短調の表記対応表編集]から、音符入力操作が適切になるように異名同音の表記方法を設定します。
設定が完了したら、ふたたび[Finale]メニュー(Windowsの場合は、[編集]メニュー)の[異名同音の表記]から、[対応表記法を使用]にチェックを入れます。
これで、入力もスムーズにいきます!
いかがでしたでしょうか。
後編では「すでに入力が済んでしまったもの」の解決・修正方法についてご紹介いたします。
それでは、また次回の更新をお楽しみに!