【Sibelius】高性能Sibelius用プレイバック音源「NotePerfromer」の紹介! 後編

前回に引き続き、NotePerformerについての紹介です!

今回はコントロールチェンジ(CC)を利用した、よりNotePerformerをリアルに鳴らす方法のご紹介です!

コントロールチェンジとは

MIDIの規格で定められた、MIDI機器を制御するためのコントロール信号です。細かい話はDTMの難しい話になってくるので割愛いたしますが、Sibeliusではテクニックテキストや発想記号テキストを使用して入力することができます。

例えば、

〜C64,127

と入力すると「CC64番の値を127にセットする」という意味になります。

また、Sibelius上でCCを入力するとCCの部分だけが自動的に非表示扱いとなります。演奏指示とCCを混在して入力すると、CC部分だけが自動的に非表示になります。

それでは、実際にCCを使ってNotePerformerを制御する方法をいくつかご紹介いたします!

チューニングの変更

以下のようにCCを書き込むことで音源(NotePerformer)全体の基準ピッチを変更することが可能です(何も変更しないデフォルトの状態では440Hz)。

  • 445Hz: ~CC102,84
  • 444Hz: ~CC102,80
  • 443Hz: ~CC102,76
  • 442Hz: ~CC102,72
  • 441Hz: ~CC102,68
  • 440Hz: ~CC102,64
  • 439Hz: ~CC102,60
  • 438Hz: ~CC102,56
  • 437Hz: ~CC102,52
  • 436Hz: ~CC102,48
  • 435Hz: ~CC102,44

演奏人数の指定

プレイバックにおける各パートの奏者人数も、CCで指定することが可能です。

例えば、FluteパートはデフォルトではFlute 1本の演奏がプレイバックされますが、

~C104,2

と入力することにより、2本のFluteのユニゾンの演奏となります。

~C104,3 で3本

~C104,1 で1本

というように、~C104,[奏者数] と入力することにより最大で8本まで指定することができます。

 

ストリングスの場合はデフォルトでは8-8-6-6-4の人数になっていますが、これも同様にCCで奏者数を変更することが可能です。

ディヴィジする際はなにも指定していないと通常Violinの場合は8人で演奏しているので、同一楽器内で声部が複数に分かれたときはなにも指定しないと8人×声部数分の演奏となってしまいますが、これをCCで制御することによりユニゾンのときは8人、ディヴィジのときは4人と設定することによりセクションとして同じ奏者数のままディヴィジをプレイバックすることが可能です。

~CC104,0 と入力することでデフォルトの状態に戻すことも可能です。

※ストリングスにおいて、セクションとソリストを使い分けるときにはこのCCを使用するよりも楽器自体をソロに変更することをおすすめします。NotePerformerのソロ用音色はセクションの音色とは異なったソリスト向けのものが用意されています。

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