【Dorico】Tipsその70:トリルの入力、波線、臨時記号、補助音符
今回はDoricoでトリルを入力する方法と、波線や臨時記号、補助音符の表示・非表示を切り替える方法をご紹介します。
Doricoはいろいろな表記方法に対応していますよ♪

いろいろな表記方法
パネルから入力
装飾音パネルはずばりトリルのアイコンなので、すぐに見つかりますね!

装飾音パネル。現代ではほとんど使われないものも。
音符を選択し、「バロックと古典派」の中にあるトリルをクリックするとトリルが入力されます。
Dorico名物ポップオーバーでの入力方法については後ほどご紹介します。
トリルの音程
ドにトリルがついていればドとレの全音(2ステップ)の反復、ミであればミとファの半音(1ステップ)の反復、すなわちトリルとは2度音程の反復のことですよね。
もちろん、Doricoでもトリルを入力するとそのように認識されるわけです。

ハ長調かイ短調の場合
しかし、調号が存在しない場合(または「無調」の調号がある場合)、ミ(ホ音)にトリルを入力すると、ミ(ホ音)とファ♯(嬰ヘ音)の全音の反復になります。

無調の場合
無調において2度が全音か半音かというのはナンセンスなので、Doricoはどの音も平等に扱うのです。
ということで、ハ長調やイ短調のように調号が目に見えない楽譜を書くときでも、かならず調号を入力するようにしましょう。
……閑話休題、トリルに臨時記号を添えるなどして音程を明示することがありますよね。
トリルのプロパティパネルの「音程」で、自由に設定することができます。

さらに「外観」を変えることもできます。


臨時記号

ハリウッドスタイル

補助音符
ポップオーバーでの入力
音符を選択し、[Shift]+[O]キーで装飾音ポップオーバーを開きます。Ornament=装飾の頭文字です。

装飾音ポップオーバー
「tr」または「trill」と入力して[Enter(Win)/Return(Mac)]キーを押すとトリルが入力されます。
このとき短2度のトリルなら「tr m2」、長2度なら「tr M2」のように音程を指定することもできます!

ポップオーバーでの音程の指定方法については「Tipsその25(音符ツールで音程を追加,移調)」と同じなので、あわせてお役立てください。
波線
トリルに波線をつけることがありますが、デフォルトではタイでつながった音符にだけ表示されます。

これもやはりプロパティパネルで表示・非表示を切り替えることができます。

「トリル線」といいます。
浄書オプション
メニューバーの「ライブラリー」→「浄書オプション」→「装飾音」で、トリルの外観のデフォルトを設定することができます。

tr記号や波線の表示・非表示

音程の表示方法
おわりに
トリルの音程を能率的に指定できることや、さまざまな表記方法に対応しているのがDoricoの強みですね!
さらに、複数音符にまたがって、途中で音程が変わるようなトリルも作成可能です。

(ショパン:《ノクターン》ロ長調 作品62の1より)
こちらについても機会があればご紹介しますので、お楽しみに!

