【Finale】調号を変更したときに、不要なナチュラルが表示されてしまう問題について(後編:「すでに入力済みの音符」の修正方法)
みなさん、こんにちは。
さて、冒頭から謝罪になってしまうのですが……。
1ヶ月ほど前に「【Finale】調号を変更した時に、不要なナチュラルが表示されてしまう問題について(前編:MIDIキーボードで入力するときなどの操作について)」という記事がありました。
しかし、こちらの「後編」が執筆されないまま、別のトピックの記事が更新されてしまっておりました。誠に申し訳ございませんでした。
というわけで、今回こそ「すでに入力が済んでしまった音符」における、調号を変更した時に不要なナチュラルが表示されてしまう問題の解決方法についてご紹介いたします!
単純に調号を変えるだけでは上手くいかない……?
次の譜例をご覧ください。
BメジャーからBマイナーへの、長調から短調への転調がされていますが、やはりその際に不要なナチュラルが表示されてしまっています。
「前編」の記事にもありましたが、移調前後で旋法を長調・短調のどちらかに統一することでこれを解決させることができます。
ただし、ただ単純に調号を変えるだけでは、音高や変化記号などの表記が変わってしまうことがありますので、うまく調号の変化をする必要があります。
上手に[調号の編集]をしよう!
さて、それでは実際の手順をご紹介します。
まずは、調号を変更したい小節で右クリックをし、表示されるメニューの[調号]から、[調号の編集]をクリックします。
表示される[調号]画面から、Bマイナーと同じ調号であるDメジャーを選択し、適用する範囲を選択します。
そして、ここが肝心なポイントですが、[移調設定]を[既存の音符はその音程を維持]にし、さらに[元の変化記号を維持]を選択し、[OK]をクリックしましょう。
これで、上手く調号を変更することができます。
いかがでしたでしょうか。
なによりも、音符入力の段階で長調・短調を統一することが望ましいのではありますが、今回のように調号を変更する際は慌てずに修正してみてくださいね。
それでは、また次回の更新をお楽しみに!