【Sibelius】譜表左に表示する楽器名のフル・省略表示について

こんにちは、今日も楽譜作成ソフトウェア「Sibelius」の基本的な機能をご紹介したいと思います。

さて、各譜表の左に楽器名を表示すると思いますが通常Sibeliusがよしなに設定してくれていることが多いと思います。しかし自分で思うように設定を変更したいこともあると思いますので、今回はあらためて譜表左の楽器名についておさらいしたいと思います☆

各譜表に対して設定できる楽器名のタイプは「フル」「ショート」の2種類!

各譜表に対して以下の2種類の楽器名を設定できます。

  • フル

楽器名をフルサイズで表示するために設定する

 

  • ショート

楽器名を省略表示するために設定する

 

楽譜の1段目はフルサイズの楽器名を表示し、2段目以降は省略表示することが多いと思います。

一段目が「Violin I」、二段目以降が「Vln. I」

※フル・ショートは便宜的に付けられている名前なので、「フル」にフルサイズではない楽器名を「ショート」に省略表示でない楽器名を設定しても問題はありません。

実際にSibeliusで楽譜を新規作成すると、あらかじめ譜表の1段目はフル表示、2段目以降は省略表示に設定されていると思います。ではもしすべての段をフル表示にしたい場合や2段目以降は楽器名を表示させたくない場合はどのようにするといいでしょうか?また、ファイルを新規作成したときに楽器名が表示されていないが表示させるよう変更したい場合もあると思います。

楽器名の表示スタイルを変更したい場合は「外観」→「楽器名」で設定!

Sibeliusの「外観」タブに「楽器名」という項目があります。

ここでは、「先頭:」「以降:」「新しいセクション:」に対して「フル」「ショート」「なし」をそれぞれ設定することができます。

それぞれの項目は

「先頭:」……1段目の譜表に設定する楽器名のスタイル

「以降:」……2段目以降の譜表に設定する楽器名のスタイル

「新しいセクション:」……Sibeliusには「セクション」という概念があり、同じファイルの中で複数の楽章を扱いたい場合にセクションと言う単位で分割します。その新しいセクション段に対して設定する楽器名のスタイルです

となっています。

例えばすべての段をフル表示にしたい場合は上記をすべて「フル」に設定

2段目以降は楽器名を表示させたくない場合は「以降:」欄を「なし」に設定

このようにすることで実現ができます。

肝心の楽器名自体の変更は、表示されている楽器名をダブルクリックでテキスト編集モードに入ることができ、例えば「以降:」が「ショート」に設定されている状態で3段目に表示されている楽器名のテキストを編集すると、編集した3段目だけでなく、2段目や4段目以降も自動でテキストが変更されます。

テキストを編集すると…

2段目以降がすべて置き換わります

これは3段目に設定されている「ショート」用の楽器名が変更されたことにより、「ショート」を設定している箇所がすべて置き換わっているということになっています。

もし楽器名の表示を編集したい場合はぜひこの方法で編集してくださいね☆

それではまた!

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