【Finale】前小節と隙間のあるコーダの小節を作るには、「コーダ切れの作成」プラグインで!(その解除方法も!)

みなさん、こんにちは!

今回は、便利な[プラグイン]の一つである、[コーダ切れの作成]をご紹介いたします!

[コーダ切れの作成]プラグインとは

このプラグインは、以下の画像のような、小節の直前に隙間のあるコーダを作るものです!

このように、コーダ部分が独立した形で表記されていると、他の小節と区別しやすく、とても見やすいですね!

プラグインの機能によって、これを簡単に作ることができます!

プラグイン実行のその前に、まずは確認を……!

この[コーダ切れの作成]プラグイン、実行するのは簡単なのですが、その反面、解除するのが少し面倒になります。

なので、このプラグインを実行する際は、必要な情報がすべて表示されているかなど、必ずすべてのレイアウトが確定していることを確認してから行うようにしましょう!

実際の手順

それでは、実際の手順をご紹介します!

まず、[メイン・ツール・パレット]から[選択ツール](①)をクリックします。

矢印のマークが[選択ツール]です

次に、コーダにしたい小節をクリックし、選択状態にします。

選択状態だと、このように水色で囲まれます

そして、[プラグイン]メニューの[小節関連]から[コーダ切れの作成]をクリックしましょう!

すると、[コーダ切れの作成]画面が表示されます。

画面内最上部の[コーダ部分との間隔]に数値を入力し、コーダ前の余白スペースを設定しましょう。
ここでは、「144」EVPUとします。
(数値の次にくる計測単位は、そのときに設定されているものが表示されます)

ここでは、計測単位をEVPUにしています

その他、諸々の設定を済ませたら、[OK]をクリックしましょう。
これで、前の小節と隙間のあるコーダが作成できました!

それでもやっぱりコーダ切れを元に戻したいこともあります……

「必ずレイアウトを確定してから、このプラグインを実行しましょう」と前述しましたが、どんなに気をつけていても、やっぱり元に戻したいと思うこともあります(なにを隠そう筆者も、何度もそれを経験してします……(苦笑))。

このコーダ切れを元に戻したい

その場合、以下の手順でコーダ切れを解除しましょう!

まず、[メイン・ツール・パレット]から[ページ・レイアウト・ツール](②)をクリックし、[ページ・レイアウト・ツール]の状態にします。

ここで一旦、[コーダ切れの作成]プラグインを実行した段の左側をご覧ください。

なにやら不思議な文字が表示されているかと思います。

[コーダ切れの作成]プラグインの実際のところ!

手順の途中ではありますが、このプラグインの大事な話をいたします。
この[コーダ切れの作成]プラグインを実行すると、外見上は1つの組段を途中で分断しているように見えますが、実際は2つの組段を真横に並置することでコーダ切れを作成しています。

つまり、隙間を挟んでいる2つの小節は、実際はそれぞれ異なる組段なのです。

よって、「コーダ切れを解除する」とは、「隙間を挟んだ2つの小節をそれぞれ、通常のレイアウトの状態に戻す」ことを意味します。

ですので、さきほどの不思議な文字も決してFinaleのバグではなく、数字の「3」と「4」が重なって表示されていただけで、つまりは「3段目と4段目が同一段上にある」ことを示していたというわけです!

それでは、操作に戻りましょう!
まず、[ページ・レイアウト]メニューの[組段]から[組段マージン編集]をクリックします。

すると、[組段マージン編集]画面が表示されます。

この状態で、組段1以外の、通常の組段をクリックします。

ここでは、丸で囲った組段2をクリックします

すると、クリックした組段の設定値が[組段マージン編集]画面に表示されますので、画面内中段の[対象範囲の最初の組段]、[対象範囲の最後の組段]のそれぞれに、[コーダ切れの作成]が適用された組段の数字を入力します。

すべてのボックスにチェックが入っていることを確認したら、[適用]をクリックしましょう!

[コーダ切れの作成]が適用されている、3段目と4段目の数字を入力します

これで、コーダ切れが適用されていた3段目と4段目の組段の設定が通常の状態になり、結果としてコーダ切れが解除されました!

必要に応じて、適宜、小節の調整などを行うようにしましょう。


いかがでしたでしょうか。

コーダは、ジャンルを問わずそこそこ頻繁に目にするものですが、プラグインでサクッと処理できるのは嬉しいですね!

それではまた次回の更新をお楽しみに!

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