【Sibelius】NotePerformer 3 for Sibelius の使い方(スラー編)
みなさまこんにちは、今日は前々回、前回に続きSibelius上での「NotePerformer 3 for Sibelius」の使い方をご紹介したいと思います。
それはこちら!
「NotePerformer 3 for Sibelius」では、再生時スラーのかかり方によってレガート具合を調節してくれる
NotePerformerでは、スラーがかかっている音符についてはレガートで、スラーがかかっていない音符ははっきりと音を区切って再生してくれます(テンポ設定によっても音の延ばし方を変化させてくれます)。
ですので、より自然な演奏表現を持ったプレイバックになるのですが、一つだけ気をつけなければいけないことがあります。
スラーの内側にさらにスラーがあると正しく再生されないことがある
たとえばこのような楽譜をNotePerformerでプレイバックするとき、1番のスラーは他のスラーと独立しているので正しく再生されますが、2番のスラーは内側に3番のスラーが入っているため正しく再生されません(具体的には3番のスラーがかかっている次の音にはスラーがかからなくなり、2番のスラーが最後までかかっていないことになってしまいます)。
プレイバックのことだけを考えればスラーの内側にスラーを入れなければいいのですが、あくまで楽譜の仕上がりは変えたくないですよね。
そんなときでももちろん対処法があります!
スラーの内側にあるスラーをプレイバックには反映させない方法
今までにもご紹介したことのある方法ですのでみなさんももうお馴染みかもしれませんが
インスペクターから簡単に再生に反映させる/させないを変更することができるんです!
方法はこちら
1. 内側に配置されたスラーを選択状態にする
2. インスペクターを開く(Win: ctrl + shift + I, Mac: cmd + shift + I)
3. 繰り返しオプション -「1」のチェックマークを外す
このようにすることで、内側(3番)のスラーはプレイバック時には反映されなくなり、よって外側のスラー(2番)のみが反映され、正しくスラーが再生されるようになります!
注意点ですが、もしリピート記号などで2回この小節を再生することがある場合は2番のチェックマークも外してください。繰り返し回数により最大8番までチェックを外す必要がある場合があります。常に1番から8番まですべてのチェックマークを外しておくと間違いがないですね。
いかがでしたでしょうか?ちょっとしたテクニックで、NotePerformerのプレイバックをより表現豊かにすることができるので、みなさまもぜひスラーを重ねる必要があるときは繰り返しオプションのチェックを外すことをオススメします☆
それではまた!