【Dorico】Tipsその6(連符の入力)
前回は連符を使ったテクニックをご紹介しましたが、その連符について今回は詳しく解説します!
※ここからはすべて記譜モード([Control(Windows)/Command(macOS)]+[2]キー)での操作です。
連符の基本
基本的な3連符の入力方法です。音符入力モード([Shift]+[N]キー)に切り替え、4分音符の3連符であれば4分音符([6]キー)を選択します。
[;]キーを押すと「連符」ポップオーバーが開きます。「3」と入力し[Enter/Return]キーを押すと、3連符が挿入されます。
あとは音符を入力するだけです。連符は[Shift]+[;]キーで解除するまでずっと継続されるので、入力もらくらくですね♪

ちなみにDoricoのバージョン5.1.70以降ならデフォルトで「3」が入っています。
3連符以外の連符
連符ポップオーバーで「4」と入力してもうまくいきません。こういうときは「4:3」と入力することで「音符4つを3つ分の音価に入れる」ということをDoricoに教えてあげましょう。
このとき「4:3q」と入力することで拍の単位を明示することもできます。ここで使うアルファベットは次の通りです。
- w:全音符(whole note)
- h:2分音符(half note)
- q:4分音符(quarter note)
- e:8分音符(eighth note)
- x:16分音符(sixteenth note)
ちなみに、ポップオーバーでは「:」の代わりに「/」を使うこともできます。英語キーボードの場合は「:」を入力するのに[Shift]キーが必要なので、「/」が使えると助かりますね♪
小節線をまたぐ連符
小節線をまたぐ連符を入力すると、次のように分割されます。

見た目の上では分割されていますが、片方の連符を選択するともう片方も一緒に選択されることからわかるように内部ではつながっているのです。
つなげた表記にするには、連符を選択し下ゾーンの「連符」パネルにある「小節線をまたぐ」をオンにします。
入力済の音符を連符に変える
入力済の音符を選択し、
[;]キーで連符の数字を入力すると、
連符になります!
入れ子状の連符
入れ子状の連符も作成できます。音符入力モードで連符の中に連符を作るだけです!
音符入力モードにせずに[;]キーを押すと、前述のように入力済の音符が連符に変換されるのでご注意を!
もしプログラミング等で「ネスト」ということばになじみがあれば、連符の階層が[;]キーで1つ深く、[Shift]+[;]キーで1つ浅くなると考えるとわかりやすいかもしれません。
おわりに
今回はいろいろな連符の入力方法を解説しました。応用すれば複雑な連符も入力できますね!
では、これはどうやって入力すればよいでしょうか。

4分音符2つを2.5個ぶんに。
連符ポップオーバーに「2:2.5」と入力したくなりますが、どうやら小数点は受け付けないようです。
しかし、前回と今回の知識を組み合わせればできるはず!
Doricoの連符をマスターしたという方は考えてみてください。答え合わせは次回をお楽しみに♪