【Dorico】Tipsその8(ドラム譜:基本編)

Doricoでドラム譜を入力してみました。

音楽フォントにDoricoデフォルト「Bravura」を使用した例。

ドラム譜の書き方はほんとうに多種多様なので、とくに日本国内で見慣れたスタイルとは異なると思います。

今回はドラム譜の見た目を変える方法をご紹介します!

国内で使われる記号のデザイン

ハイハットの「○」はオープン、「+」はクローズですが、では「⊕」を見たことがありますか? これはハーフオープンを意味するのですが、国内ではかまぼこ形の記号が使われますよね。

また、シンバルのX字型符頭の真ん中に符尾(ぼう,符幹)がつながっているのを見慣れているかもしれません。ほかにも音部記号などなど微妙にデザインが異なります。

弊社のフォント「Chaconne Ex」は国内の出版譜に準拠したデザインですので、ワンタッチで見慣れたスタイルに変更することができますよ!

音楽フォントに「Chaconne Ex」を使用。

見慣れた譜面に近づきましたね♪

なんだ自社製品の宣伝か……と思った方、「戻る」ボタンは押さないでください!(笑)

Chaconne Exをお持ちでない方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ引き続きご覧くださいませ。

五線での位置と向き

スネアがキック(バスドラム)と同じ下向きの音符になっていますが、これを上向きに変えることもできます。

「設定モード」で「打楽器キットを編集」ダイアログを開きます。

「打楽器キットを編集」ウィンドウはここ。

「Snare Drum」をクリックし、「符尾の向きと声部」で上向きの音符アイコンを選択し適用します。

すると、スネアが上向きの音符になりました!

さて、鋭い方は「打楽器キットを編集」ウィンドウの横線が五線に対応していることに気づいたかもしれません。

そうです、左の数符の「0」が楽典でいうところの第3線に相当します。

たとえば「Hi-hat」をクリックして「移動」の上下ボタンで「3」の位置(=第4間)にすると、五線上の位置を変えることができます。

紙面の縦方向が節約できるからか、このようにハイハットが第4間にある楽譜も見かけますね。

連桁を傾ける

デフォルトでは、連桁(れんこう)はつねに水平になります。

これはメニューバーの「ライブラリー」→「浄書オプション」→「連桁」カテゴリー→「傾斜」→「詳細設定」→「打楽器キット」→「五線譜による打楽器の譜表」が「連桁を強制的に水平にする」に設定されているためで、「連桁傾斜を許可」を選択すると傾けることができます。

奥まったところにあるので、ちょっと見つけにくいかも? 左上の「カテゴリーを検索…」も活用してみてください。

傾きました!

筆者は傾いているほうが好きです。好みに応じて変えてみましょう!

おわりに

「クラッシュは丸で囲みたい」「いやいや菱形でしょ!」「ドラムにはヘ音記号を使うべきだ!」「ハイハットが均等に並んでいない……」など、まだまだ直したいところがあるかもしれませんがご安心を。全部変更できます!

次回も引き続きドラム譜について解説しますので、ご期待ください!

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