【Dorico】Tipsその22(2nd time onlyその2:演奏技法)

こんにちは。前回に引き続き、繰り返しで異なる演奏指示(2nd time onlyなど)の入力方法を紹介しながらDoricoの機能に触れていきます。

文字や小音符を用いた指示方法やプレイバックへの反映方法については前回記事をご覧ください。

今回はこのような表記を演奏技法として書く方法をご紹介します!

演奏技法とは

まずは演奏技法パネルを見てみましょう。

右ゾーンの「上げ弓・下げ弓」アイコンです。

たとえば「金管楽器」カテゴリーにはミュート(弱音器)に関する指示が、「キーボード」カテゴリーにはペダル指示のほか、L.H.(左手)、R.H.(右手)のような指示も用意されています。

ハープのペダルまで! ※メニューバー「ライブラリー」→「レイアウトオプション」→「プレーヤー」→「ハープのペダリング」から表示設定が必要です

Finaleでは「発想記号」の「演奏指示」で作成していたものがおおよそ相当しますね!

デフォルトで用意されていない記号を演奏技法として登録しておくような使い方もできるでしょう。演奏技法の追加方法は「美しい楽譜を書こう! その3(いろいろな記号を入力する)」をご覧ください。

延長線つきの演奏技法

メニューバー「ライブラリー」→「演奏技法…」をクリックして「演奏技法を編集」ダイアログを開きます。

左下の「新規」(「+」アイコン)をクリックして新規の演奏技法を作成します。

「名前」と「テキスト」は「2nd time only」とします。

「再生効果」のプルダウンにはいろいろな演奏効果が用意されており、たとえば「Muted」を選択するとミュート(弱音器)を付けた音色でプレイバックされます! ここでは必要ないので「Natural」(=自然の、普通の)のままにしておきますが、いろいろ試してみてくださいね♪

つぎに「延長」タブをクリックします。

「延長タイプ」のプルダウンで「ライン」を選択し「OK」ボタンで閉じると……

右ゾーンの「演奏技法」パネルに追加されました!

適用したい範囲を選択し、

パネルの「2nd time only」をクリックすると……

完成です!

先ほど「延長タイプ」以外は変更しませんでしたが、「延長線」を実線以外、たとえば破線にすることもできるのでお試しください。

次回へつづく

演奏技法は線を引くことに特化しているわけではないので、テキストを中央揃えにするなど細かいカスタマイズはできません。

そこで、次回はラインを使った方法をご紹介します!

破線や実線だけでなく、括弧にもラインを活用しています。

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