【Finale】音符(休符)を入力する その1 ステップ入力 – キーボードを使った入力
音楽愛好家のみなさま、こんにちは! StoneMusicです。
本日より全4回の記事で、楽譜作成ソフト「Finale」での音符入力方法についての記事を連載いたします。
楽譜浄書業界のスタンダードとして愛用されているFinaleですが、とても機能豊富な反面、ちょっとしたことでも入門者の方にはどうすればいいのかわかりづらいところも多く、弊社のFinale教室にいらっしゃるお客さまのなかでも一応やりたいことは実現できているものの、あまり効率的ではない方法で行われている方もよく見かけるので、今一度入力方法についてみなさんに知っていただこうと思いまして記事を掲載することとなりました。よろしくお願いいたします!
それではさっそく、操作のほうへまいりましょう!
音符(休符)を入力する
Finaleで楽譜を作成していく上で最も重要な音符(休符)の入力について紹介します。
[ステップ入力][高速ステップ入力
][リアルタイム入力
]の3つの入力方法がありますが、今回の記事では[ステップ入力
]について紹介します。作業環境に合った方法で入力しましょう。
ステップ入力
「マウスを使った入力」「キーボードを使った入力」「MIDIキーボードを使った入力」の3通りから入力できます。ここでは①「キーボードを使った入力」、②「MIDIキーボードを使った入力」の方法を紹介します。
キーボードを使った入力
準備
入力モードを半角英数に、Windowsのテンキー付きキーボードの場合はNumLockキーをオンにしておきます。
ツール選択
[メイン・ツール・パレット]→[ステップ入力ツール]を選択します。ステップ入力カーソル(縦棒のついた灰色の音符)が表示されます。

メイン・ツール・パレット
音符選択
[ステップ入力パレット]から音符をクリックして選択します。または[ステップ入力パレット]に書かれている各音符の右下の数字をテンキーでタイプして選択することもできます。この音符と数字の関係を覚えてしまえば、素早く音符を変更できます([ステップ入力パレット]が表示されない場合は、[ウィンドウ]メニュー→[ステップ入力パレット]にチェックが入っているか、確かめましょう)。
テンキーがないパソコンの場合は、以下の手順でメインキーボードの数字キーでも音符選択が出来るようになります。
- [ステップ入力ツール
]が選ばれている状態で[ステップ入力]メニュー→[ステップ入力オプション]ウィンドウを開きます。
- [ショートカットキーのカスタマイズ]をクリックし[ショートカットキーのカスタマイズ]ウィンドウを開き、[ショートカットキーのセット]欄でWindows版:[ノートPC用]、Mac版:[Note PC Setting]を選択します。[OK]をクリックし、ウィンドウを閉じます。
音高を選択、入力
↑または↓キーでステップ入力カーソルを入力したい高さまで移動させます。
(Shift+↑または↓キーを押せば、オクターブ単位で移動できます)
(英語の音名、C,D,E,F,G,A,Bを入力すると、カーソルに近い位置のその音高が入力されます。覚えてしまえば素早く入力することができます)
Enter(Mac版:Return)キー(休符の場合は[0]キー)をタイプします。音符(休符)が入力され、カーソルが次の入力位置へ移動します。
臨時記号を付ける場合は、以下のショートカットキーを音符の入力後に引き続いて入力します。先ほど入力した音に臨時記号が付きます。
- ♭を付ける場合[Windows] -(マイナスキー) [Mac] -(マイナスキー)
- ♯を付ける場合[Windows] ; [Mac] ^
- ♮を付ける場合[Windows]N [Mac]N
- ダブルフラットを付ける場合 [Windows] Shift + -(マイナスキー)テンキー不可
- ダブルシャープ を付ける場合[Windows] Shift + ;
- 半音上げる場合 [Windows] テンキーの +(マイナスキー) [Mac] テンキーの +(マイナスキー)
- 半音下げる場合 [Windows] テンキーの -(マイナスキー) [Mac] テンキーの -(マイナスキー)
- 親切臨時記号をつける場合 [Windows] Shift + Ctrl + -(マイナスキー) [Mac] Command + Shift + テンキーの -(マイナスキー)
- カッコ付き臨時記号をつける場合 [Windows] P [Mac] P
和音の入力をしたい場合
いずれかの方法をとります。
- Ctrl(Mac版:Option)キーを押しながらクリックして音符を選択し、Shift+キーボードで英語の音名を入力すると、カーソルに近い位置のその音高が追加されます。
- Ctrl(Mac版:Option)キーを押しながらクリックして音符を選択し、メインキーボード数字キー1~8を入力します。指定した音程の音が音符の上に追加され、選択されます(Shiftキーを押しながら同じ操作をすると、音符の下に追加されます)。
- MIDIキーボードを使用して入力することができます(MIDIキーボードを使った入力参照)。
入力ミスをしてしまった場合
いずれかの方法をとります。
- [Windows]Ctrl+Z [Mac]Command+Zで1つ前の状態に戻します。
- Deleteキーを押すと、タイプする直前の音符(休符)が削除され、カーソルが1つ前に戻ります。
- Alt(Mac版:Option)キーを押したまま↑または↓キーをタイプすると、直前に入力した音符の高さを修正できます。
- Alt(Mac版:Option)キーを押したまま数字キーをタイプすると、直前に入力した音の長さを修正することができます。
いかがでしたでしょうか? 次回は「ステップ入力 – MIDIキーボードを使った入力」です!
StoneMusic事業部によるFinale操作解説本「作ろう!finaleで吹奏楽譜」「作ろう!finaleでうたとピアノ」発売中!