【Dorico】FinaleからDoricoへ!Doricoの基礎 その2(プレーヤー、フロー、レイアウト)
前回は5つのモードについてご紹介しました。今回は1つめのモード、設定モードをご紹介します。
前回のおさらいですが、設定モードではプロジェクトの基本的な要素を設定することができ、楽譜内のアイテムを選択したり編集したりすることはできません。Finaleなどほかの楽譜作成ソフトでは見かけないプレーヤー、フロー、レイアウトという用語について解説していきます!
プレーヤー
プレーヤーとは、楽器を演奏する“人”のことです。プレーヤーにはインストゥルメント(楽器)を持たせることができ、現実世界で持ち替えを行うプレーヤーさながら複数のインストゥルメントを持たせることもできます。
試しにオーボエ(Oboe)を持つプレーヤーと、イングリッシュホルン(Cor Anglais)を持つプレーヤーを追加してみましょう。
イングリッシュホルンのインストゥルメントをオーボエにドラッグ&ドロップすると、2つの楽器をもつプレーヤーができあがり、持ち替えも自動的に表記されます。
フロー
フローとは、プロジェクト内の独立した楽譜の範囲のことです。たとえばソナタの楽章をそれぞれのフローに分けておけば、楽章の冒頭の調号や拍子記号が適切に表示されるというわけです。
レイアウト
Doricoでは、1つのプロジェクトに複数のレイアウトを持たせることができます。デフォルトではフルスコアのレイアウトとプレーヤーごとのレイアウト、すなわちパート譜が作成されます。
おわりに
今回ご紹介したのは、設定モードの便利な機能のほんの一部に過ぎません。ウインドウ右上の「?」ボタンをクリックすると詳しいマニュアルにジャンプすることができるので、ぜひチェックしてみてください! 次回は記譜モードについて解説します。