【Dorico】FinaleからDoricoへ!Doricoの便利機能 その1(リデュースとエクスプロード)
前回までは全4回に渡ってDoricoの基礎を解説してきました。ここからは応用編です!
今回は特殊な貼り付けという機能をご紹介します。
リデュース
リデュース(reduce)とは「減らす」という意味ですが、百聞は一見にしかずということでまずは実演してみます!
トランペット3パートのカデンツを書いてみました。
マウスでドラッグするか[Shift]キーを押しながらクリックして、3パートの音符を選択、コピーします。コピーは右クリックからコピーを選択するか、ショートカットは[Ctrl(Windows)/Command(macOS)]+[C]ですね!
つづいて、1段目の空の五線(1小節目ならどこでもよいです)を右クリックし特殊な貼り付け→リデュースを選択します。すると……
コンデンススコアのように1段にまとまりました! しかも1stと2ndは上向き、3rdは下向きの声部に分けられています。なかなかに賢いのです。
ちなみにDoricoにはスコア作成に役立つコンデンシングという似て非なる機能もあるのですが、それは次回ご紹介できればと思います。
エクスプロード
エクスプロード(explode)は「爆発する」……? いや、ここでは「増大する」ぐらいの意味でしょう。リデュースとは逆のことができます!
こんな譜面を書いてみました。
これをコピーしておきます。
続いてTrumpet in B♭1〜3の全休符をまとめて選択し、右クリックから特殊な貼り付け→エクスプロードを選択すると……
3パートに分散して貼り付きました! 3パートに満たない音符も、きれいに分かれていますね。これ、作曲や編曲がとてもラクになると思いませんか? いろいろな活用法がありそうでワクワクしています!
おわりに
今回は特殊な貼り付け(リデュース、エクスプロード)をご紹介しましたが、ほかにも右クリックメニューには便利な機能が入っていますので探してみてください! 次回もDoricoの便利機能をご紹介します。お楽しみに!