【Sibelius】バンドでセッションなど歌もの・ポップス向けの楽譜を入力するときは! 〜その6〜 コード譜を一線譜で作成する方法

こんにちは、今日も楽譜作成ソフトウェア「Sibelius」の基本的な機能をご紹介したいと思います。

さて前回から「バンドでセッションなど歌もの・ポップス向けの楽譜を入力するときは! 」と題しまして、数回に分けて歌もの・ポップスのセッション用譜面をSibeliusで入力するときに役立つ方法をご紹介していきたいと思います。

ポップスの曲を演奏者用に譜面に起こすとき、必要な情報を見やすくわかりやすく記譜する必要があり、通常さまざまな省略記法やポップスならではの記譜が登場します。そういった譜面にもSibeliusは対応することが可能です!ですので、具体的な例を挙げ、Sibeliusではどのように入力すれば実現できるかを連載形式でご紹介していきたいと思います☆

第6回は、「コード譜を一線譜で作成する方法」です!

コード譜を作成する場合、空の五線譜にコードネームを入力して完成させる事は簡単にできるかと思います。

しかしコードネームとリズムのキメなどだけを記譜する一線譜によるコード譜は作成のために少しばかり設定をする必要があります。

今回はこちらの一線譜によるコード譜の作成方法をご紹介します!

一線譜かつ調号表示なしの楽器を作成でラクラク!

楽器の設定により一線譜を作成することができます。

1.「ホーム」タブの「楽器」から「楽器の編集」を選択する

2. 楽器の編集メニューでアンサンブル:「すべての楽器」アンサンブル内のファミリー:「その他」を選択する

3. 楽器の「名前なし(2線)」を選択した状態で「新規の楽器…」を選択し、新規楽器を作成する

「はい」を選択します

4. 楽器の名前を変更して、譜表数を1に設定する

楽器名は何でもいいのですが、ここではダイアログ内の名前を

日本語名「名前なし(1線)」

英語名「Unnamed (1 line)」

とし、その他の名前を空欄とします。

楽器名を変更して……

譜表タイプの変更を選択します

譜表の線数を2から1に変更します

5.「ホーム」タブの「楽器」から「追加または削除」を選択する

6. スコア内の譜表を先程作成した楽器のみに変更する

7.「外観」タブの「記譜ルール」を選択する

8.「小節線」メニューの「先頭の音部記号の幅」を0スペースに設定する

 

9.「音部記号と調号」メニューの「先頭の音部記号の幅」を0スペースに設定する

こうすることで譜表先頭の音部記号表示用の幅を詰めることができます。

10. コードシンボルを入力する

すると……

できました!

 

もちろん拍子変更やリズムも記譜可能です☆

さっとコード譜を入力したいときには便利ですので、ぜひ上記設定をしたものをテンプレートとして保存するなどしてご活用いただければと思います!

それではまた!

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